『翻訳機の翻訳力はどのくらいなんだろう?』
『ポケトークが気になる』
そんな方いらっしゃいませんか?
ヨーロッパ旅行に出る両親用に「ポケトーク」を見ていたのですが、アマゾンの評価が非常によろしくない(評価は3.5)

ん?

評価やたら良いのがあるではないか!
「ez:commu(イージーコミュ)」?
聞いたことない。。
評価は4.5。評価内容もちゃんとしている
ポケトークよりも5000~10000円ほど安く、絶妙な価格設定。
迷う。迷うよー。。
どうせなら「ポケトーク」が欲しい。
でも評価いまいち。
「イージーコミュ」なんて聞いたことないぞ。大丈夫なのかな?
でも評価良い。この評価ほんとかな?
うーん
うーん
ん?
2018年グッドデザイン賞受賞?
。。。
ポチ♪
じゃーん!

ということで両親のために、両親のお金で、翻訳機「ez:commu(イージーコミュ)」を購入しました。
恐らく、アマゾンで「ポケトーク」を検索される方にとっては気になる存在であろうと思いますので、実際どの程度の翻訳力なのかをご紹介できればと思います。
おもしろい!ここまでとは思わなかった
お恥ずかしながら私は「外国語話せて国際結婚とかして、ハーフの子供とか産みたかった女」でした。
長年英語やら中国語やら勉強したり使ったりしてみたので、語学の勉強や方法についてはちょっとオタクというか、好きな方です(でも大して話せない)
なので、翻訳機を前にすると血が騒ぐ(笑)
長文で話してみたり~
方言で話してみたり~
和製英語交えてみたり~
いろいろ試してみましたが、
最近の翻訳機!非常によくできています。
旅行はもちろん、語学の勉強にもかなり使えると思います。
ez:commuイージーコミュはこんな感じ
今回購入したイージーコミュ。
手のひらにすっぽり収まる小さいサイズ。非常にコンパクトです。

電源を入れると「ロックを解除します」の表記があり、そちらをスライドすることでロック解除されます。

ロック解除するとメニューが表示。
「会話」「グループ」「録音」「設定」とあります。

非常にシンプルで分かりやすい。説明書を見ずとも直感で使い方がわかります。
- 分かりやすく色分けされた表示画面
- 老若男女に使いやすいディスプレイ
ez:commuはオンラインで使用する必要があります。
必ずwifi接続かデータ通信できるSIMカードを入れて使用します。
これは、ポケトークなどの最近の翻訳機も同様です。
Wifi接続は「設定」から行います(これも簡単)
ez:commuイージーコミュの使い方
イージーコミュの使い方についてざっくり解説させていただきます。
前述しましたが、直感的に操作でき、非常にわかりやすいです。
メインの機能となる翻訳方法について見ていきます!
メニューから「会話」をタップ。

ラインのような会話画面が出てきます(既に翻訳機能を使っているので吹き出しが出ていますが、初期設定では空欄です)

左側に「A」ボタン、右側に「B」ボタンがあり、それぞれの上に言語が表示されています。

ディスプレイには左側に「普通話(中国語)」右側に「日本語」が表示されています。

こちらの言語をタップすると、一覧リストが出てくるので目的の言語を左右それぞれで選択します。
英語もイギリス英語、インド英語、ニュージーランド英語など細かくあり。

フランス語もカナダのケベック州のフランス語、フランスのフランス語などなど、とにかくかなり細かく選べます。

イージーコミュは48ヵ国及び地域の言語に対応。「タイ語」→「ドイツ語」といった外国語同士の翻訳も可能です。
言語が選択できたら、「A」ボタンを押しながら話した言葉が「B」の言語へ、「B」ボタンを押しながら話した言語が「A」の言語へ翻訳され読み上げられます。

この画像で言えば、「A」を押しながら普通話(中国語)を話すと、日本語へ翻訳。「B」を押しながら日本語を話すと普通話(中国語)へ翻訳されるという感じです。
ez:commuイージーコミュの翻訳力はいかに?
さて、一番気になる「イージーコミュ」の翻訳力はいかほどか?
一般的な旅行会話は100%訳せます。
まずは、日本語→中国語へ翻訳。
ゆる子「北京ダックがおいしいお店を教えてください。」

ちゃんと翻訳。
ゆる子「大阪から東京までどうやって行けばいいですか?」

こちらもちゃんと翻訳された!
今度は中国語→日本語へ翻訳

ちゃんと翻訳されます!
私が検証しやすい中国語で、AB双方でやってみましたが、小さい声で話したけれど、しっかり認識して翻訳できています。
そして、気づいたのですが、
自分の知らない言語だとしても、
自分が吹き込んだ日本語が表示され、それに基づいて翻訳される。
そのため、翻訳内容について安心感がある。
タイ語(知らないけれど、日本語が正しいのでしっかり翻訳されている(はず))

ドイツ語(これも知らないけれど、日本語が正しいので大丈夫(なはず))

ちょっと間違えて話すと、やはり違和感がある内容の日本語が表示されます。
こちらは一言間違えて、不自然な中国語になってしまったのですが、やはり日本語も不自然な内容に翻訳されています。

逆に言うと、
自分の話した言語が正確にイージーコミュに認識されていれば翻訳された内容も問題ないと考えて大丈夫だと思います。
翻訳までが早い。体感で1秒
自分が話してから翻訳までが非常に速い。
ものの1秒で翻訳、読み上げてくれます。
公式では「最速0.5秒」と表記されていますね。
言葉のやりとりは、テンポが非常に大切です。
「A」と「B」のボタンを交互に押しながらお互いやりとりするだけのシンプルな操作なので、そこにこの瞬速の翻訳が入れば、
ほとんどストレスなく現地の方とやりとりできるのでは?と思います。
カタカナ英語も判断して訳す
イージーコミュちゃん、とっても賢いんです。
カタカナ英語はちゃんと認識してくれるかな?
「チーズケーキ」という言葉を入れてみました。

ちゃんと「Cheesecake」になっています。
では、アメリカのスーパーマーケット「ウォールマート」は?

ちゃんと「Walmart」に翻訳してくれます。
和製英語も訂正してくれる
では和製英語はどうか?
日本語ではホームページ、海外ではウェブサイトと一般的に言われます。
「ホームページ」って言ってみたらどうかな?

ちゃんと「Website」になってる!!!
略語も理解
じゃあ今度は略語はどうだ!!
「スマホ」と言ってみました。

ちゃんと「Smartphone」になってる!!
関西弁(方言)も大丈夫
じゃあ、こんどは方言は!?
関西弁で勝負やぁ~!!!!

完璧。。すごい。。
公式によると「4つの翻訳エンジンに同時アクセスし、AIが翻訳内容を比較・判断するため精度の高い翻訳が実現」とあります。
↑AIよく知らないけれど。言いたいから言ってみた。
スマートに使うには、端的に話すのがコツ
さて、だんだん私の意地悪もレベルが上がってきました。
今度は
長文でモタモタややこしいことを話してみました。
「あのぉーこれ欲しいんですけどぉー着てきてみても良いですかー?(意図は試着したい)」
「着る」のか「来る」のか「見る」のか、ややこしいですよね。
翻訳結果はこちら。

あんだけゴチャゴチャ話したけど、一応認識された日本語の意味は通る。
すごいねー!
ただ、何だかちょっとモヤっとした感じ。
一方翻訳内容も「これ欲しいから着替えてもいいか?」になってる。ただ、シチュエーションによっては「これ欲しいから交換しても良いか?」とも取れる。
日本語同様、少しモヤっとした翻訳結果に。
イージーコミュはかなり賢いですが、スマートに使うコツは、ややこしいことをゴチャゴチャ言わず
端的に話すこと
ですね。
端的に「これ試着しても良いですか?」と話すと一発でわかりやすく「試着してもいいか?」と翻訳されました。
こちらの方がどんな場面でも明快。

日本語の内容が見て分かるので、変な訳になっている場合はすぐにわかる
前述しましたが、イージーコミュは、自分が話した内容をどのように認識されたかが一目でわかります。
この手の商品の一番の心配点は「自分は正しく翻訳されていると思っていたけれど、知らないところで実は変な訳になっていた」ということではないかと思うのです。
イージーコミュについては、いろいろ試してみましたがその懸念はなしと考えて大丈夫だと思います。
理由の1つとしては、私が理解できる言語(英語、中国語)で検証した限りですが、話した言葉をその通りに正しく認識してもらえれば翻訳精度はかなり高い。
やはり変な訳になる場合は、明らかに話した日本語も変に記載されるので、誤訳されてるのはわかります。
さかのぼって、タップすれば再度話してくれる。
イージーコミュで1度翻訳された内容はラインのトーク画面のようにスクロールして上に遡ることができます。

もう一度同じ内容を翻訳したい場合は、こちらの吹き出しをタップすれば再度音声が流れます。
語学の勉強にもなる
これ、旅行だけでなく語学の勉強にも使えます。
個人的に感じたのは、
- 発音の練習
- 自分が話している内容がネイティブ的に正しいのか
日本にいては、なかなか客観的に見ることが難しい上記について確認ができる。
例えば、私の発音が悪かったこちらの内容。
「着物が着られる場所があるか?」を訪ねたかったのですが、「着る」意味の「穿」(chuan)が「装」(zhuang)に聞き取れたようで変なことになっています。

また、自分では問題ないと思って話したけれど、意味不明な内容になっていたのがこちらの文章。
「大阪で着物が着られる場所はありますか?」と聞いたつもりだったのですが、翻訳内容がなんだか変。

よくよく考えてみると「有」という言葉が抜けていたことに気が付きました。
こんな感じでテンポ良く話してチェックすることができるので、
まるで外国人を目の前にして、私が話している言葉はちゃんと内容が理解できるか?
文法は間違っていないか?をチェックしてもらっているような気分になりました。
電池の持ちはどう?
電池の持ちについても、酷使しても充電は1日は持ちます。
充電方法は、アンドロイドスマホと同じmicro USB Type-Bが使えます。

すぐスリープ状態になるので、電源が切れていると錯覚してしまうのですが、長く使用しない場合は電源ボタンを長押ししてしっかり電源を切ることをお勧めします。
また、モバイルバッテリーがあるとなお安心ですね。
グループ翻訳もできるらしい
メニューの「グループ」を選択すると、グループ翻訳もできるようです。
自国語(日本語)を設定しておくと、そこに「タイ語」「フランス語」「英語」「中国語」等を話す団体に囲まれて次々に話されたとしても、音声を認識して日本語の翻訳結果が文字で表示されるようです。
1つのチャネルで最大1,000人と記載されていますが、、
うん。。まあそんな環境はないですよね(笑)
最後に 言語オタク的にはかなりおすすめ!旅の不安を取り除いてくれるアイテム
ざざーっとイージーコミュを実際に操作してみた雑感について綴らせていただきました。
まとめると
- シンプルで直感的に操作できる
- カタカナ英語も方言も略語も正しく翻訳してかなり精度は高い
- ものの1秒で翻訳、読み上げてくれる
- 端的に話せば誤訳はない。
- 日本語で翻訳内容が確認できるので安心
- 語学の勉強にも使える
- 充電も酷使しても一日は持つ
といった感じでしょうか。
私は、英語と中国語は旅行くらいであれば困らないレベルです。
ただ、旅行をしていて不安になるのがフランス語やドイツ語、スペイン語圏。
観光地ならまだ良いのですが、ローカルな場所になると
私の英語が通じていないのか、わからないふりをされているのか(笑)は不明ですが、
とにかくよくわからない
文字を見ても予測もできないほど意味不明。
音声聞いてもチンプンカンプン
「ここ何だろう?」と思っても入って良いのかわからない。
レストランでも、全部横文字、写真なし。
「あの人の食べてるのおいしそう。どれだろう?」と思ってメニュー見てもやっぱり横文字のみ。
予測で選んだら、よくわからない生肉のミンチが出てきて焦ったり(笑)。。
とにかく
「翻訳機なんていらねえ!」派ではあったのですが、
最近の翻訳機のすごさを目の当たりにして、「これヨーロッパ行くとき両親から借りよーっと♪」と思ったのでした。
やはり一つあるだけで、
ちょっと萎縮してしまったりドキドキしてしまったり。どうして良いかわからなかったり。
そんな旅の不安を解消してくれます。
食べたいものを「あれ食べたい」と伝えることができて、知りたいことをもう少し掘り下げて聞くことができる。
日本にいると当たり前なんですけど、そういう1つ1つが旅に彩りを与えるんですよね。
お値段は27000円前後とお安くはない。でも言葉の勉強にも使えるし、何より旅行への安心感が違います。
イージーコミュを海外で利用する場合はWifiルーターが必要となってきます。
海外で利用できるレンタルWiFiについてはこちらの2つが人気です。
どちらも大きくは変わらないので、比較して安い方を選ぶことをお勧めします。
さて、ここまでイージーコミュについて書いてきましたが、調べてみると「ポケトーク」だったらレンタルできるサービスがあるんですね!
しかもグローバルSIM内臓でWi-Fi気にしなくてもオッケー。
ぶっちゃけ、
イージーコミュと似たようなもの
だと思ってるので、サックリ借りてしまうのも1つかもしれません。
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以上、今時の翻訳機「ez:commu」を使ってみた感想をつらつら綴らせていただきました。
翻訳機を検討されていた方の参考になれば幸いです。
https://yuruko-life.com/neomoney/