『こんなカリカリの小さい赤ちゃんが本当に大きくなるのだろうか。。。』
とにかく他の正産期の新生児ちゃんが特大に見えました。
本当にあんなにムッチリとしてくれるのだろうかと憂いては、早産児ちゃんを育てていらっしゃる方のブログをハシゴしておりました。
小さかったベビーたちが、どんどんお兄ちゃんお姉ちゃんになっていく経過に勇気づけられ、搾乳ばかりの日々を過ごしていました。
あの頃の私のように、お子さんが小さく生まれて心配されている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方へ向けて、本記事では29週で生まれた息子が「どんな風に体重が増えていったか」また体重増加に関する「自分なりの考え」を書かせていただきます。
遠く感じた普通の赤ちゃん
うちの息子は約1200グラムで誕生しました。
どの赤ちゃんも、生まれてすぐは体内の水分が抜けるため、体重は一旦低下します。
息子も同じように、950グラムくらいまで一気に体重が低下しました。普通の赤ちゃんならわかるけれど、小さく生まれたのに更にカリカリになっていく息子がとても心配でした。
そして息子には申し訳ないが、見た目も宇宙人みたいだった。
赤黒いし、体毛がふさふさしてるし、黒目がちの目。
私の知っている赤ちゃんの姿じゃなかったんですよね。
入院中、NICUに向かう際に新生児室の前を通るようになっていました。
そこには正産期で生まれた赤ちゃんがずらーっと並んでいました。
未熟児と毎日触れ合っている私から見たら、正産期で生まれた赤ちゃんは、めちゃくちゃ大きくてかわいく見えたのです。
そして、体重が1グラム単位で増えて喜んでいる自分には、ムチムチの赤ちゃんが果てしなく遠い生き物に見えました。
本当にあんな風になるのだろうか。ムチムチになったら可愛くなってくるのだろうか?とそんな風に考えていました。(正直なところ、最初の頃は息子を可愛いと思えていませんでした。)

△小さく生まれた息子を可愛いと思えなかった戸惑いについて書いています。
未熟児ちゃんは生後半年までの体重増加が大切
担当の先生からは
最初の3ヶ月、そして半年の体重増加が大切と言われていました。
母子手帳に載っている赤ちゃんの成長曲線も、半年までにぐんと大きくなりますよね。そしてそこからは緩やかな曲線になります。
早く生まれても一緒です。
体重を増やしていくために、息子のミルクは私の母乳に栄養とオイルを添加した強化母乳が毎回与えられていました。
最初の方は数グラム単位の小さな体重増加でしたが、1ヶ月を過ぎてくると、1日で一気に60グラム増えることもありました。
早産児だった息子の成長曲線
1200グラムで生まれた息子は、生後1ヶ月で1440グラム、生後2ヶ月で2570グラム、予定日あたりで3200グラムと順調に大きくなりました。
息子が2歳までの成長曲線はこんな感じです。

やはり最初の6ヶ月でぐーーーん!!と大きくなって、何とか半年で成長曲線の下ラインに。1歳くらいでちょうど真ん中あたりのところになりました。
1歳過ぎたあたりから、成長は緩やかになりましたが、あまり体の大きさは気にならなくなりました。
1歳過ぎてから大きくなる子もいる。
同じ病院出身で、500グラム代で生まれた女の子がいます。
その子は最初がとても小さかったので、1歳の時点で8キロくらい。見た目もみんなよりひと回り小さい感じでした。
でも、1歳を超えてからグンと大きくなって、今では息子と同じくらいの身長と体重になっています。
息子は、生後半年くらいまではかなり順調に大きくなり、同じ病院出身の早産児ちゃんたちの中では大きめでした。
でも、1歳過ぎたあたりからは緩やかになり、今はみんなと同じか、少し小さいくらいです。
つまり、みんなそれぞれのタイミングで大きくなっている。
生後半年までが大切と言われます。
もちろん一般論としてはそうかもしれません。
最後に
息子が生まれてから2歳半までの体重増加について綴らせていただきました。
早産児ちゃんは生まれた時は本当にカリッカリで。見た目も赤ちゃんぽくないし、とても心配ですよね。
でも、大丈夫。むっちり大きくなってくれます。
でも、まわりのみんなが大きくなっているのを見ると、あまり半年を意識し過ぎなくても良いのかな?と個人的には思います。
早産で生まれると、体重の他にも目や肺の問題など、心配なことがたくさん。そして1つ1つ乗り越えていく必要があります。
今振り返っても当時は必死で、あまり記憶がありません。思い出せるのは、ただただ搾乳と冷凍母乳を届けていた日々です。
でも、こどもが無事に大きくなってくれて思うのは、本当はお腹の中にいて見ることができないはずなのに、29週から息子が大きくなっていく姿を見ることができたんですよね。
息子にはたくさん苦労をかけてしまったけれど。

大変な出来事だったけれど、今、子育てをしている中でイライラしたり嫌になったりした時の支えにもなっていたりして。
やはり大切な時間だったと思います。
2歳半現在。言葉は遅いし発達障害かもしれない疑惑はあるけれど、息子は息子!
今は大変な日々かもしれませんが、ちゃんと大きくなって「むっちり」赤ちゃんになります。
そして、今の小さくて心配な日々も、今後子育てでイライラしたり大変な時の支えになります。
搾乳の日々頑張ってくださいね。
▽合わせて読みたい

