私は、切迫流産と切迫早産でトータル6カ月近く寝た切り生活を送った経験があります。
- 今まさに切迫診断をされて会社を休むよう言われた方
- 安定してきたので仕事復帰すべきか悩んでいる方
それぞれの事情があると思います。
とにかく、安静にしないといけないのはわかってる。
ただ、仕事との両立の中で悩むのが、
- このまま休んでも良いのか?
- 何て会社に伝えるべきか?
- いつまで安静にすべきなのか?
こういった点かと思うのです。
診断直後は悩みまくった末、正直に状況を伝え、すぐそのまま休ませてもらいました。
ただ、仕事が気になって仕方がなかった私は切迫中、2回会社復帰してます。
無理して復帰したことで感じたのはこの2点。
- リアルにお腹の赤ちゃんがいなくなってしまうリスクがある
- 体調が不安定な中での復帰は会社と自分双方にとってもあまりよろしくない
これらのことから、私としては
切迫診断を受けたらなら、きっぱり会社をそのまま休むべき
という考えです。
参考になるかはわかりませんが、私の体験談を綴らせていただきます。
切迫で長期休む場合、どう会社に伝える?
「切迫流産で絶対安静。トイレと食事以外動いちゃだめ」
急にそんなこと言われても、仕事もある方は困りますよね。
「切迫 会社 どう伝える」のキーワードで検索したもんです(笑)
ただ、答えはもう決まってるんです。
正直に言うしかない。
エイヤ!と電話して、正直に伝える。そして会社の反応を見る。
それに合わせて動くしかない。
私はめちゃくちゃこの段階で悩みまくったので、あえて書かせていただきました。
じゃあ、このままぱったり休む?
引き継ぎとか行ってから休む?
私の無理して復帰した体験談
冒頭にも書かせていただきましたが、私は切迫安静中、2回仕事に途中復帰しています。
超妊娠初期(妊娠5週)で、大量の出血により1カ月の絶対安静を言い渡されました。
ただ、途中復帰することで本当に怖い思いをしました。
お腹の赤ちゃんの命は自分次第で、リアルにお腹の赤ちゃんがいなくなってしまうことがあるのだと痛感しました。
11週で復帰した初日に大出血
最初の復帰は妊娠10週を超えた頃。
妊娠5週から安静生活を送り1カ月。
切迫診断の原因となった出血が収まりました。
腹痛は続いていましたが、先生にお願いして復帰させてもらったんですよね。
ただ、復帰したものの仕事中もすごくお腹が痛かった。
こんなものなのかな?と思っていた矢先、復帰初日の帰宅電車で大出血。
トイレに駆けこんで確認した下着についている「塊らしきもの」
「赤ちゃんかもしれない」と、泣きながらビニール袋に入れた。
救急でかかりつけの産婦人科を受診し、エコーで診てもらいました。
もういなくなっちゃったかな。。。
そう思っていた私の目に、元気にピョコピョコ動くエコーの赤ちゃん。
ああ、やっぱりちゃんと安静にしよう。
そこから、更に1カ月安静生活を送ることになりました。
安定期に入って復帰したら19週で陣痛になりかける
妊娠16週を超え、安定期に入ったのもあり、これまた先生にお願いして仕事復帰させてもらいました。
お腹がとにかく張って痛かったのですが、休憩時間は横になったりしつつ仕事をこなす日々。
そんな毎日を1カ月続けた妊娠19週頃。
夜寝ていると、8分置きに20秒くらいお腹がキューっと定期的に張る感覚が。
2時間くらい耐えてもずっと同じ感じ。
気になって産婦人科に電話をかけてみると
「え?あなた今何週?」
「19週です。」
「なんですぐ来なかったの?それ陣痛になっちゃうわよ。早く来なさい!」
どうやら、定期的な張りは陣痛の予兆のようで。
結局、注射を打ってもらうと定期的な張りは収まりました。
この頃19週。
もし生まれてしまっても、命は助かりません。
リスクをわかっていながら、どうして「仕事」にこだわったのか?
「おいおい。1回目でかなり怖い目に合ってるのだからちゃんと安静にしろよ。」というお叱りの声が聞こえてきそうですね。。
当時私がどうしてそんなに「仕事」にこだわってしまったのか、振り返って思うことを書きます。
仕事で迷惑かけられないという意識が子供がいる実感より強かった
今考えると、なんであんなに仕事行かなきゃ!と思っていたのかわかりません。
ただ、あの頃はまだ自分が親になったこともなく「仕事で迷惑をかけられない」という意識の方が「子供がいる実感」よりも強かった。
「実感のないお腹の子」よりも「目の前の仕事」が大切。
「目の前の人に迷惑をかけること」がとてつもなく嫌だった。
今であれば、私も1人の子の親。
もう少し実感を持って捉えられるので、以前ほど無理しないと思います。
「妊婦はしんどいものだ」の思い込み
「妊婦はしんどいものだ」と思い込んでいたのもあります。
どんなにお腹が痛くても、妊婦はお腹が張ることもあるし、気持ち悪いし、しんどいものだ。
そんなものだ。我慢できるものだ。私だけじゃない。
そんな意識があったので、自分のこの状況が「異常」だとしっかり認識できていませんでした。
痛いなら耐えてみせようホトトギス的なところがありましたね。
中途半端な仕事復帰は双方にとって良くないと思った。
さて、そんな無理してまで復帰した仕事ですが、
中途半端に出社することは双方にとってあまり良くない。
と思いました。
実際に会社に行ってみて思ったのですが、
切迫流産も切迫早産も、見た目は元気なんですよね。。
なぜ、安静にしなきゃいけないのかも見た目にはわからない。自覚症状がない方もいらっしゃると思います。
そして出社すると「普通に働けるじゃん」となる。
同僚も優しい言葉をたくさんかけてくれますが、やはり人間。
働けそうな人が目の前にいるのに、その負担が自分たちにやってくる。
気持ちが複雑なのは当たり前です。
風当りが強いこともある。
こちらも申し訳なさもあり、無理します。
やろうと思ったらできる分、やり出すときりがない。
でも、無理しちゃいけないけど、仕事も普通にふられてくるし、やろうと思ったらできるし。
でも、いつまた会社に来れなくなるかわからない。
とにかく気持ち的にも、仕事的にも中途半端。
お互いにとってあまり良くないように思いました。
出社したりしなかったりを繰り返すよりは、
切迫診断されたら
「きっぱりとそのまま産休に入らせてもらって、新しい人を用意してもらう」
そちらの方が双方にとって良いと、実際に途中復帰して感じました。
最後に 後悔のない選択を
切迫中に仕事復帰した私の体験談を綴らせていただきました。
- 切迫は赤ちゃんの命にリアルに関わる異常な状況。
- 中途半端に仕事復帰するよりは、きっぱり休んでしまった方が良かった。
この二つが私の経験からお伝えしたいことです。
最初は「きっぱり休んだ方が良い」という内容の記事にしたかったのだけど、やはり状況は「人それぞれ」
「後悔のない選択を」としか言えません。
- 引き継ぎに行くべきか。そのまま休むか。
- 落ち着いたら復帰するかどうするか。
自覚症状がなければなおさら悩んでしまうと思います。
私は29週での出産だったのですが、早産は子どもへのリスクが増えます。
医学の進歩によって早産でも命が助かることは増えました。
ただ、妊娠後期で完成する「肺」や「目」については、成長しきらない状態で生まれると何らかの障害が残る可能性があります。
私の息子にもたくさんしんどい思いをさせてしまいました。
責任感が強い女性ほど、仕事をスパッと休むことが難しいかと思います。
ただ、そういった「子供へのリスク」も念頭に置いて後悔のないように判断してくださいね。
ありがとうございました。
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