本記事では「切迫流産なのに診断書を書いてもらえなかった体験談と私が取った対策」について綴ります。
私は妊娠中に2回転院して3つの病院を経験しましたが
切迫は先生によって判断も対処も全然違う!
特に妊娠初期ほど、先生の考え方はバラバラです。
私は妊娠初期の出血で悩みましたが、最初の病院では先生に相手にしてもらえなかった経験があります。
結局、他の病院を受診して診断書を出してもらい休職して安静にすることができました。
ネットで調べてみると
「切迫診断はするけど、安静にしても意味がないから診断書は出さない」
「診断書を出すほどではない。自分で会社と交渉して?」
こんな風に言われた方が多数。
「安静にしたいけれど診断書がもらえず悩まれている方」に向けて、
どうして診断書を書いてもらえないのか?
診断書を出してもらえない時にできること
上記2点を私の体験から綴ります。
切迫流産で診断書を書いてもらえないのは先生の考え方が違うから
自分が切迫になってネットで同症状の方を調べると「先生の診断や対応」が全く違うことがありました。
「え?出血で血腫とか見てもらえるの?私何も言われてないけど。。」
「早産マーカーって何?やってもらったことないけど」
とにかく
切迫への考えや対処って先生によって全然違う。
「診断書」を取っても
客観的に見て明らかな異常所見がある場合のみ診断書を出す先生もいれば、
お腹の張りやママの不安等、目に見えない判断材料も考慮して判断する先生もいる。
中には、この方のように、切迫診断はするけれど「安静が有効な治療法であるエビデンスがない」ということで診断書は必要ないという考えの先生もいらっしゃいます。
仕事を休みたいから診断書を書いてほしいと私は医師に頼んだのですが、医師は日本産婦人科学会が出しているガイドラインの冊子を私に見せてくれました。ガイドラインには、「切迫流産に対して安静療法が有効な治療であるというエビデンスはない」ということが書かれていました。
医師曰く、「医師により考えや方針はいろいろあるが、切迫流産の場合、安静にしていても流産するときはする」ということでした。そのため、診断書は書けないと言われたのです。
どの考えもきっと本当で正しい。
残念ながら妊娠12週までは母体がどう頑張っても流産するものはする。
全妊娠の約15%が流産するといわれる中、およそ13~14%が12週までの早期流産。12週以降の流産は、全体の1~2%とだんぜん少なくなります。
流産の原因も変わります。12週までの流産は、胎児の染色体異常など主に胎児側に問題があったのですが、12週以降の流産になると、今度は母体側の病気やトラブルが主な原因になるのです。
私も「同じ症状のこの人は切迫診断なのに私は安静にしなくて良いのだろうか?」と不安だったのですが
先生によって切迫流産に対する考えが全然違うから。
だから、なるべく自分の不安を拭える方法を取るしかないです。
切迫流産で診断書を書いてもらえない時にできる対策
先生によって考え方は様々。
今の病院で診断書を出してもらえない。
でも休んだ方が良いのではと思っている。
他の病院をあたって診断書を出してもらう
これは私がそうしたのですが、別の病院をあたるのも1つです。
私は、妊娠初期に出血が続いていましたが「初期にはよくあること」と言われ、取り合ってもらえませんでした。
でも、今の病院にいる以上、今の先生の判断が絶対。
ここで大事にしたのが「実際に切迫流産診断された方がいる病院」をあたること。
大手の口コミサイトやツイッター、インスタなどを参考にされる方が多いと思うのですが、穴場なのがmixiです。
「〇〇産婦人科の方集まれ!」的なコミュニティーがあるのと、結構本音が掲載されています。
情報は古いことが多いですが、個人病院の場合は先生は変わらないので、どういった考えの先生かがよくわかります。
そしたら、
出血も腹痛も流産の兆候。絶対安静!
「今かかってる先生に診断書を書いてもらってちゃんと休んで」
「絶対書いてもらえないと思います。出血はよくあることと言われたので」
「えー??僕が書いても良いけど、診断書料3000円かかるよ」
「全然良いです。お願いします」
「急に会社を休むことになって、どうしよう」という気持ちと。
「やっぱりお腹の赤ちゃんのためにも別の病院に聞いてみて良かった」という気持ちと。
ぐちゃぐちゃな気分で先生の前で泣いてしまいました。
結局出産直前まで、こちらの病院にお世話になりました。
最初の病院だったらどうなってるかはわかりませんが、やはり後悔のないようにしてほしい。
切迫流産の可能性があるのに、今の先生にいまいち取り合ってもらえない。不安が解消されない。
そんな時は、実際に切迫診断をされた方がいる病院をあたってみてください。
また、最初から先生の対応に不安がある場合は、なるべく早いうちに相談しやすい先生のいる病院への転院をおすすめします。
ママの体調とかも考慮してくれる先生の方が今後少しでも異変があった場合に相談しやすいです。
こちらの記事も参考にしてくださいね。

別の病院を当たる際の伝え方をどうするか?
実は「セカンドオピニオン」は保険適用外です。
なので診察時に「セカンドオピニオンも聞きたくて」と話すとお金が結構かかる可能性があります。
私は少しズルいのですが「転院を考えています。今の症状はこんな感じなのですが先生のご意見を一度聞きたい」という感じで伝えて診察してもらっていました。
会社に健康上の不安を伝え休職できないか掛け合う
もう1つの方法は、
会社に健康上の不安を正直に伝え、診断書なしで休職させてもらえないか相談してみる
長期は「厳しい」と思うかもしれませんが、人事部の相談コーナーを読んでも「特別措置を取るべき」という回答が多いです。
妊産婦の社員が、切迫流産の危険を理由に産休前に休職になりました。規程にもとずく疾病休職だったのですが、切迫流産の危険が去り、担当の医師からは就労可能との診断がでたようです。弊社の疾病休職はあくまで、就労不能の診断書に基づくものであり、従って復職を促したいところですが、本人は妊娠中の勤務に健康上の不安があり、可能ならこのまま休職を続け、ほぼ1ヶ月後に迫った出産休暇にそのまま突入したいとの要望のようです。
正論であれば、会社としては復職を命じ、医師が就労可能と診断する本人が就労を拒否した場合は、懲戒(最悪は解雇処分)という規程ルールですが、妊産婦への配慮として特段考慮するべき対応をご教授願います。
こちらの質問に対する回答
原則として産前産後の解雇禁止や、社内には休暇規定があるでしょうが、今回は特例措置を取るべきで、判断は保留し、休職命令も慎重に出すべきです。
妊婦への安全配慮義務によって休職継続を認めるという線でいかがでしょうか。小職の経験上は、こうした理由でトラブルになった例はございません。
むしろ逆に妊娠しているにもかかわらず、働きたいと主張される際のリスクの方がはるかに大きく、説得にもエネルギーが必要でした。
一般的に妊産期の女性はメンタル面でも不安定になりがちです。初めての出産ですと特にそうでしょうし、また切迫流産の危険があると言われた場合には相当な不安を抱えていたはずですね‥
会社としましては、こうした妊産婦としての社員の立場を理解して上げる事もお互いの信頼感を高める上で重要です。仮に大きな危険が去ったとしましても無事出産出来るように支援されるべきですし、敢えて出産休暇がほぼ1ヶ月後に迫っている中で出勤を求める必要性は通常低いものといえるでしょう。まして本人の状況を一切顧みずに懲戒処分を科すといった融通の利かない措置が労務管理上不適切である事は明らかといえます。
ご覧の通りどの回答も「特例措置を取るべき」という意見。
もちろん、医師からの診断書がないので、傷病手当金をもらいながらの休職はできません。
産休までの間は、有給をあてるか、欠勤扱いで無給となります。
なので、勇気を出して自分の健康上の不安を職場に相談するのも1つです。
最後に
私が切迫流産の診断書を書いてもらえなかった経験を元に、取れる対策を書かせていただきました。
- 他の病院をあたって診断書を出してもらう
- 健康上の不安を職場に相談してしばらくお休みさせてもらう
ただ、究極は
「ご自身の考えに合う先生のいる病院に移ってしまう」
というのが一番シンプルだし、今後もやりやすいです。
病院を変えたり、会社を休んだり。
気が重いですよね。
でも、その判断がお腹の赤ちゃんの命に係わるかもしれません。
結局は自分がどうしたいか。
それが一番大切だと思います。
- 自分で考えて動く。
- お医者さんの判断に疑問があったり不安がある場合は他の先生の意見も聞いてみる。
その方が後悔はありません。
大げさじゃなく、赤ちゃんの命を守れるのは最後はお母さんだけだと思います。
私の体験がどなたかの参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました!
切迫の悩みをまとめた記事も書いています。参考にしてくださいね。

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