我が家は長男が生まれてから、息子が1歳2ヶ月になるまで夫婦で育児休暇を取りました。
※本当は1年の取得予定でしたが、息子が予定よりも早く生まれたため、9ヶ月になりました。
旦那さんが育休から復帰して1年半になるので、復帰後の変化なども含め、実際に感じるメリット、デメリットをまとめてみたいと思います。
男性が育児休暇を取得するには勇気がいる
2018年5月の厚労省の発表によると、2017年に育児休業を取得した男性の比率は5.14%ということでした。
結構いる!?と思うのですが、恐らくこの5.14%は、数日間の「なんちゃって育休」も含まれていることが考えられ、実際1年近く長期で取得される男性はまだまだ少ないのが現状ではないかと予測します。
普通に復帰させてもらえるのか?
我が家も同様の不安は抱えていましたし、育休取得時に、いろいろな方に、「夫婦で休んで何するの?」と言われました。
子育てはどちらかがやれば十分という考えがまたまだある
復職後の不安と、子育てはどちらかがやれば良いという考えから、まだまだ男性が長期の育児休暇取得に踏み切るのは厳しいのが現状なのだと思います。
実際に感じた男性育児休暇のメリット、デメリット
復帰後の不安もありましたが、育休が終わって1年半。
我が家の場合はメリットしかなかったです。
うちの場合は、育児面と自分たちのマインド面と2つの観点から挙げられます。
育児面でのメリット
育児面でのメリットはある程度予測はできていましたが、こちらのの3点が主にあります。
どちらでもメインで子育てできるスキルが身についた。
やはりどちらでも育児ができるようになったことが、何よりのメリットです。
うちの場合は初めての子どもだったので、お互い初心者。夫婦一緒に子育てスキルを磨いてきました。
やり方も同じなので、相手の子育てスキルにも信頼を持てるし、もし自分に何かあっても、息子を任せられるという安心感はやはり強かったです。
寝不足になることなく授乳期を終えられた。
生後数カ月の赤ちゃんのママさんは、慢性的な寝不足の方が多いと思うのです。
我が家も生後半年くらいまでは、完全母乳で育てていたので、夜中の授乳で私は何度も起きる必要がありました。
ただ、朝が来て子どもと主人が起きてからは、旦那さんが子育てをしてくれたので、9時くらいまでゆっくり寝ることができました。
寝不足になることなく、授乳期を終えられたことは、本当に精神的にありがたかったです。
2人の子という意識がしっかりついた。
夫婦で育休を取ったからかはわかりませんが、一緒にいろいろ手探りで子育てをしてきたので、「自分たち2人の子」という意識が強いです。
息子もお母さんだけでなくお父さんも大好きですし、どちらがメインで子育てをすべきという考えは薄いように思います。
自分たちへのメリット
ある程度予想ができていた育児面でのメリットに対し、自分たちへのメリットは驚くことがたくさんありました。
家族になれた。
夫婦で育休を取るまでは、お互い仕事をして収入もあり、財布も別々、欲しいものは、それぞれが自由に買うような夫婦でした。
息子が生まれて、毎日家族3人一緒。子育てをする中で、買うもの、すること、全部話し合って決めるように。お財布も一緒になりました。
とにかく
ずっと一緒にいるので話す時間がたっぷりある。
もちろんぶつかることもありましたが、それまで何となくでやってきていたところが、そこでやっと家族になっていったように思います。
無い物ねだりがなくなった。
育休を取るまでは、「もっと休みがあったら」「もっとお金があったら」など、無いものねだりが多かったように思います。
実際、育児休暇中の約1年は、時間もあって、お金も育休手当が2人分出ていたので、生活には困らない状況でした。
ある意味理想の生活。
育休前は「旅行にたくさん行こう!」「海外で子育てしてみよう!」など、夢を膨らませていました。そして、最初は勢いでいろいろ叶えてみた。
でも、毎日それだと疲れる。時間もお金もあっても、普通の「日常」を送るようになりました。
特別なことをしていたらそれが幸せということではなく、大切なのは「日常」をいかに幸せに生きるかだと自分たちは思いました。
自分たちにとって大切にしたいことが良くわかったので、無いものねだりがなくなったように思います。
旦那さんが早く帰ってくるようになった。
旦那さんが育休を取る前は、残業も多く帰宅時間も21時を過ぎることが普通でした。
育休を取得したことで、やはり家族と一緒にいたいと思うようになったのか、旦那さんはなるべく定時に上がるようになりました。
これは、育休を取ったことで、出世をあまり望まなくなったというか、吹っ切れたところもあるのかもしれません。
会社にとっては、マイナスかもしれませんが、あまり周りの評価を気にせず大切にしたいと思うことを、大切にするようになった感じがします。
旦那さんから主婦へのリスペクトを感じるようになった。
現在私は専業主婦です。保育園が決まらずそのまま退職となりました。
専業主婦ってなってみるまでは
旦那さんの稼ぎで生活するお気楽生活だと思っていました(ごめんなさい。。)
でも、全然そんなことはなく。なかなか精神面でも辛い。
でも、1年子育てを一緒にやってきてくれた経験があるからか、「いつもありがとう」「今日も○○(息子)をよろしくね」と、毎朝言ってくれるし、旦那さんからは、主婦業に対してものすごくリスペクトを感じます。
男性育休のデメリット
主人が育児休暇を取る前は不安もあり、メリットよりもデメリットばかりに目が行くことが多かったです。
ただ、我が家の場合は職場復帰して1年半経ちますが、ありがたいことに以前と同じように仕事をさせてもらえています。
正直なところ、デメリットは全くありませんでした。
育休前に心配していたのは主に、お金とキャリアのことです。
育休中の生活費
これは夫婦二人とも育児休暇だったからもありますが、育児休業給付金が出ました。
ざっくりですが、半年間は月給の67%が受け取れてそれ以降は月給の半額が受け取れます。
我が家は家賃が7万もしない地域で生活をしているので、2人分を合わせると、お金については困ることがなく生活ができました。
ただ、育休中も税金は支払う必要があり、ある程度まとまった金額が出ていきます。
いつも天引きであまり気にしていませんでしたが、結構な額になるので頭に入れておいた方が良いです。
復職後のキャリア
育児休業を取得する前までは
復職後これまで通り働かせてもらえるのかどうか。
ただ、旦那さんも育休を取得することを決意した時点で、今後は出世できないかもしれないことは覚悟していました。
部署も変えられるかもしれない。
でもとにかく「なるようになる」というスタンスでいました。
結果的には、復職後1年半経過しましたが、特に変わりなく以前と同じ部署で仕事をさせてもらえています。
また、先日旦那さんの会社で早期退職者を募っていましたが、特に退職へのプレッシャーをかけられることなく会社に残りました。
育休中にキャリアップ活動があった。
これは、デメリットというか驚いたことの一つですが、主人の育休中にキャリアアップ目標というものを設定するよう会社から求められていて、毎月その内容のレポートを上司に提出していました。
主人はビジネス英語スキルアップを目標に、教材を使った勉強を日々進めて、その内容を提出していました。
女性の育児休暇であればあまり聞かない内容だったので、男性の育児休暇特有なのかもしれれませんね。
どちらにしても、毎月1回は上司とコンタクトを取るような環境だったので、完全な休暇という感じではありませんでした。
最後に
主人から「育児休暇を取りたい」と言われた時、「いいんじゃない?」とは答えましたが、やはりお金の問題や今後の仕事のことなど心配なことはありました。
ただ、実際に育児休暇を2人で取得してみたら、心配していたようなデメリットは全くなく、私たちにとってはメリットが沢山でした。
本当に宝物のような時間を過ごすことができて、そして夫婦の絆も強くなり、夫婦で育児休暇を取得して本当に良かったと思っています。
ただ、これって男性の取得率が低いからこそ、成り立つ手厚さというか。
男性の育児休暇取得推進を国としては目指してはいるけれども、現在の日本の会社システムの中で、男性全員が長期の育児休暇を取得することは難しいと思うし、そうなってくると今のような手厚い育児休業給付金を維持するのも厳しいのが現状だと思います。
ただ、男性の育児休暇についてはまだまだ課題はあるとは思うけれど、我が家は取得して良かった派です。
つらつら我が家の感想を述べてきましたが、そんな意見もありますよという夫婦育児休暇取得ケースの一つとして、男性で育児休暇を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました!