本記事では、おうち英語に取り組んで7年になるからこそ思う「おうち英語のやり方と進め方」について綴ります。
「英語ペラペラキッズ」を夢見ておうち英語の世界に足を踏み入れて7年。
ブログやSNSを見ていても、ぐんぐん伸びるスーパーキッズもいれば、フェードアウトする子もいて。
世の中には
- すらすら英語を覚えてしまう子(お勉強が得意な子)
- 目に見える結果が見えづらい子
大きく2パターンの子供がいるのが事実です(我が家は後者)
特にうちの息子は発達グレーっ子なので、成長がゆっくり。目に見える結果が出るまでに時間がかかります。
ただ、子供のセンス的な問題だと思っていましたが、我が家の「おうち英語」の進め方も非効率的なところがたくさんありました。
今だったらもうちょっとこうするなぁ。。
という感想がいろいろあるので、そういったことを本記事ではまとめていきたいと思います。
- おうち英語をこれから始めたい。
- おうち英語を頑張っているけれど、なかなか目に見える結果が見えず焦っている
そんな方に向けて、決してスムーズではなかった息子への「おうち英語」経験から思う「おうち英語のススメ方」を綴ります。
基本的なおうち英語の進め方
一般的に赤ちゃんからの「おうち英語」は、こんな感じで進めるのが基本。
- 0歳から、英語CD・動画などをかけ流し英語環境を作る。
- 3歳-4歳くらいまでそれを継続。
- 絵本の多読、オンライン英会話など、アウトプットの機会を作る
- 自分で英語の本を読んだりアニメを楽しむ自走モードに入る
結果、英語ペラペラになる
ざっくりしていますが、4~5歳くらいでペラペラになった方の情報をまとめるとこんな感じの流れでした。
が!
我が家は順調ではありませんでした。
0歳から毎日3-4時間英語のかけ流しをしてきても、3歳で話すのはちょっとした単語だけ。
読み聞かせは脱走。
オンライン英会話をすれば、5分で画面から消える(笑)
自力で絵本を読むなんてとんでもない(T_T)
かけ流しから次の段階に進めずモヤモヤしていました。
冒頭でも触れましたが、子どものタイプによって語学の習得度合いは全然違います。
親が与えるコンテンツを効率良くどんどん吸収してくれる子もいれば、全く成果が見えない子もいる。
その子に最適な方法を提供していく必要があります。
効率的なインプットの進め方
おうち英語は全てインプットから始まります。
\一般的なおうち英語のインプット方法/
- DVDなど「動画のかけ流し」
- CDなど「音源のかけ流し」
- 絵本の「読み聞かせ」
- 英語での「語り掛け」
- 英語おもちゃ
- アプリの活用
どんな人でも取り組みやすいCDやDVDなどの「英語かけ流し」を毎日(理想は2-3時間以上)行うことから始めます。
ディズニー英語システムなどの教材を購入する方もいれば、我が家のように自己流など様々。
幼少期からの「かけ流し」の目的は、私が思うにこの2つです。
- 英語を身近な存在にする(楽しむ・英語を染み込ませる)
- 単語やフレーズを定着させる
我が家が遠回りしたのは、この2つの目的を意識していなかったことにあります。
というのも
子供の反応が良いものをかけ流すことが「インプット」だと思っていました。
ただそれだけだと「英語を身近な存在にする」ことはできますが、話すための土台になる「単語やフレーズを染み込ませる」には足りないんです。
英語は身近に感じるし、何となく言ってることはわかる。
というモヤっとした成果しか見えません。
子供のセンス的なものもありますが、インプットが偏っていることも成果が見えない人の共通点な気がします。
- 楽しく続けるためのインプット
- 単語やフレーズを定着させるためのインプット
両方のインプットをバランス良く提供するのがとても大切。
英語を身近な存在にする(楽しく続けるための)インプット
まず、英語を身近な存在にする(楽しく続けるための)インプット。
これはとってもシンプルです。
「おうち英語」を実践されている方がすすめるものをかけ流せばOK。
- 赤ちゃんの頃は音楽や簡単な単語が含まれるシンプルなもの。
- ある程度大きくなってからは簡単な物語や英語でコミュニケーションするような内容のもの。
英語の環境が当たり前で、英語でコンテンツを楽しむ
そうしているうちに、何となく単語やフレーズが入ってきます。
まずは英語が身近な状況に慣れるのが大事。「英語に抵抗がない環境づくり」が後から生きてきます。
ただ、2~3歳くらいから苦戦するんですよね。。
日本語が上達して自我も出てくるし。
ここからは、お子さんの好みに合ったものを提供していくことが重要です。
- お子さん好みの英語コンテンツを見つけて提供していく
- 嫌がる時は一時的に英語から離れてみる
我が家もCDやDVDだけでなく、YoutubeやNetflixも駆使しながら、英語のコンテンツを少しでも楽しんでもらえるようにがんばってきました。
とにかく子供が好むコンテンツを提供し続ける。
これは、英語学習を続けていくためには絶対に必要。
英語をツールとして楽しむ経験は大事なモチベーションになります。
単語やフレーズを定着させるためのインプット
ある程度インプットを進めてきたら「子供が好むコンテンツを提供する」だけでなく「単語やフレーズを定着させるためのインプット」も意識してみて下さい。
目に見える成果がない場合は「単語やフレーズを定着させるためのインプット」が足りていない可能性が大。
実践してわかりましたが、
やはり効果的なのは読み聞かせ。そして、読み聞かせ絵本の音源をかけ流すこと。
うちはこれを6歳から始めましたが、劇的に効果がありました。
読み聞かせもハードルが高く感じますが、1分くらいで読める簡単な絵本があります。
まずは、それを毎晩1冊ずつ読み聞かせる。絵本の音源を息子が遊んでいる時やゲームしている時などに裏でかけ流す。
絵本とリンクしているので頭に情景が浮かびやすいのか、遊んでいる時でも無意識に暗唱していたりします。
これによって、音楽や動画などで蓄積されていた単語やフレーズが、絵本+音声で繰り返し頭に浮かぶことで一気に定着した感じがします。
やみくもに動画を見ていた時に何となく覚えていた単語の内容が、絵本とリンクすることではっきりしたり、ちゃんとした文章で表現できることが増えてきました。
好みの音楽や動画を見るのも良いのですが、ぜひ「絵本+音声のかけ流し」も取り入れてみてください。
定着させるためのインプットはお子さんのレベルに合ったものを選ぶのが大事です。
最初は簡単なフレーズの繰り返しのような絵本がおすすめです(必ず音源があるもの)
我が家はこちらのシリーズを利用しています。
ただ、英語絵本の読み聞かせって結構嫌がるお子さんもいるんですよね。。
嫌がる年齢の時は焦らず、お子さんが受け入れられる年齢まで待ってあげるのも大事(我が家は6歳でした(笑))
また、つい効率的な「単語やフレーズを定着させるためのインプット」に力を入れたくなるのですが、それだけだと子供は楽しめません(本を自力で読むのが好きな子は別)
「もっと見たい」「楽しい」のモチベーションが英語継続のカギなので
- 英語を楽しく続けるためのインプット(子供が好むものを見せる)
- 単語やフレーズを染み込ませていくためのインプット
両方バランスよく取り組んでみてください。
好きなものばかり見て意味あるのか?と不安になりますが、大丈夫!日々の積み重ねがインプットになっています。
インプットはずっと続けていかなくてはならないので、試行錯誤してお子さんに合うコンテンツを提供してあげてくださいね。
こちらの記事でもインプット方法(DVD、アプリ、Youtubeなど)や我が家がどうやって息子好みのインプット方法を見つけていったかについても詳しく綴っています。
参考にしてくださいね。
余談:4~5歳以上からインプットを始める場合は?
4~5歳以降から英語のインプットを始める場合はどうするか?
英語の歌や動画をかけ流しても「なんやこれ?意味わからんしつまらん」となって離脱する可能性が高いので(笑)
私であれば
- グーミーズのDVDをかけ流す。
- 簡単な単語帳を一緒に見て身近な単語を覚えてしまう
- 「英語のコンテンツであれば好きなだけ動画を見ても良いよ」と興味のあるジャンルの英語動画を沢山見てもらう
上記のような感じで英語に誘導すると思います。
グーミーズのDVDは身近な表現や単語がオチのあるお話と一緒に完結にまとまっているしリーズナブルで取り入れやすくておすすめ。
こちらの記事でも詳しく書いています。
簡単な単語帳はこういった音声ペン付きの本。
英語コンテンツの動画は、我が家の場合はマイゼンシスターズの英語版(「Maizen」で検索すると出てきます)やRyan’sWorldがお気に入りでいつまでも見てくれます。
アウトプットの進め方
ある程度インプットが進んだら、アウトプットの機会を持たせてあげてください。
アウトプットも「単語やフレーズを定着させる」には抜群の効果を発揮します。
オンライン英会話がマンツーマンで場数も踏めるし一番効果的なので、おうち英語では主流。
オンライン英会話は、3歳位からOKなところが多いです。月額3000円くらいからできるので気楽。
先生も子供を扱うプロなので、遊ぶように上手に英語でコミュニケーションを取ってくれます。
オンライン英会話を始める時期は「日本語で電話でやりとりできるかどうか」を1つの目安にするのがおすすめです。
日本語の電話でお話したりやりとりができるようであれば、オンライン英会話も楽しめる可能性大。
幼児・子供用英会話スクールの選び方はこちらの記事で解説しているので貼っておきます。
ただですね、アウトプットは子どもの興味やタイミングに合わせることが大事かなと思っています。
私は息子が3歳の頃、成果が見えなかった「おうち英語」にかなり焦っていました。「発語が少ないのはアウトプットをやっていないからだ」といろいろ手を出しましたが、拒否され挫折。
アウトプットは言語習得の上で効果的ですが、インプットさえ続けていれば、アウトプットはいつでも機会があればできます。
いろいろ試して、反応が良いものがあったら続けてみたり、嫌がるようであれば様子をみたり。「いずれオンライン英会話ができたらいいな~」くらいの心持ちで取り組んでみてください。
インプットは継続しつつ、嫌いにならない程度に英語のアウトプットの機会をその子に合った方法で持たせていくのが大切です。
とはいえ、やっぱりインプットだけのおうち英語もマンネリ化するので、アウトプット方法の選択肢についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
読み書きの進め方
おうち英語で成長するためには、途中から読み書きが重要になってきます。
親が介入できる成長範囲には限界があって、結局、自分で楽しいと思って英語の本を読んだりする中で英語力が伸びていきます。
絵本の自力読みができて読書が大好きになってくれると、語彙や文法も自動で学んでくれるので理想的。
我が家は子供が7歳の頃からトド英語を始めました。
アルファベットの読み方からフォニックス、文法的な部分まで段階的に学べるのでこれはすごくおすすめ。絵本の読み聞かせもあります。
飽き症の息子が1年近く続けられているので、たぶん楽しいのだと思います。
トド英語のおかげでフォニックスもある程度身に付いてきて、単語も読めるようになってきました。文字も書けるように。
読み書きはどうやって教えたらよいかな?と悩まれている方は、これがいいんじゃないかな?
トド英語
Enuma, Inc.無料posted withアプリーチ
長く継続することがおうち英語成功の秘訣
おうち英語に取り組んできて、今ならもう少しこうするな~というのを交えて「おうち英語の進め方」について書いてみました。
周りのすごい子を見て焦ったり、かけ流しだけで本当に意味があるのか?と思ったり。
いろいろ手を出したくはなりますが、
インプットがまず重要。「楽しく続けるためのインプット」と「定着させるためのインプット」を意識する。
インプット以外は焦らない。親が頑張りすぎない。
この2点がざっくりお伝えしたかったことです。
あと、もう一つ。
どんなに最初すごくても、続けられなければ意味がない。
語学はよくスポーツにたとえられますが、その能力を維持するには日々のトレーニングが重要。やめると一気に忘れる。
だから、こどもが興味を持てるエンタメに英語をリンクさせるのが1番楽しく続けられるんじゃないかな?と思います。
うちの子は発達検査でも言語面が弱く、基本的には語学は苦手な方だと思うのです。
それでも赤ちゃんから続けてきて、英語の動画を見てケラケラ笑ったり、ちょっとしたフレーズは英語で話したりしています。
英語が日常にあって嫌いにならなければとりあえず成功。
亀の歩みでも、細く長く英語に触れていることが「おうち英語」成功のカギかな?と思います。
使えるアイディアは多いほうが子どもも飽きにくいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。