『療育って結局何をするの?』
我が家の息子は、療育にお世話になっています。
「早期療育が良い」とは聞くけれど、実際何をするところなのか?
そして、漠然と「息子の個性が消されてしまうのでは?」とモヤモヤとした不安もありました。
先日、療育園の小児科の先生に、「療育ってなんですか?」と今更な質問をしてみたところ、頂いた回答がとても解りやすく腑に落ちました。
私のように漠然と療育への不安をお持ちの方もいらっしゃるかと考え、先生の回答とそれに対する私の解釈を、記事にさせていただきます。
すべての方が納得とはいかないかもしれませんが、少なくとも私は先生の言葉で療育のイメージがガラリと変わりました。
シェアすることで、どなたかの参考になれば嬉しいです。
私の療育に対するイメージは訓練でした。
私の療育に対するイメージは、訓練でした。
社会生活をスムーズに送れるように、できないこと、苦手なことをできるようにする。
寄り添いながら訓練する。
そんなイメージ。
ただ、以前参加していた親子教室で、少し疑問を感じたことがありました。
嫌がる息子を無理やり羽交い締めにして、活動に参加させようとする先生がいてモヤっとしたんです。
本人が嫌なことを、無理にさせるのが療育なのかな?
個性と言いながら、子どもの個性を殺してしまうのではないか?
それだったら嫌だな。
これから幼稚園に上がり集団生活に入る息子。
最初はいろいろ苦労すると思うので、うまく関われる方法を私も学んでいきたいから療育を希望しました。
でも、「寄り添う」のが「療育」と思う反面、「訓練」の側面も無視できず。
先生の回答が解りやすく腑に落ちた
そんな「療育って何?」という今更な質問を、お世話になっている先生に投げかけてみたら、とても解りやすい例えで腑に落ちました。
先生の回答は、
例えば、
「人の名前を覚える」こと。
それが得意な人もいれば、苦手な人もいる。
自分が苦手だと理解している人は、メモを取ったりその人の特徴を残したり、
覚えていない事で困らないよう工夫してうまく対処する。
療育もそれと同じ。
どういうことが得意で、どういうことが苦手かを知っていく。
苦手なことがあるならば、うまく対処できる方法を一緒に探っていったり、工夫の仕方を身につけていくこと。
そんなイメージを持ってもらえたら。
ただ、この言葉で私の療育に対するイメージがガラリと変わったんですよね。
ここから先は私の解釈ですが、
療育は、練習や訓練をして、できないことを無理やりできるようにしていくわけではなく、
自分の特性を本人や周りが理解して、うまくやる工夫や対処方法を身につけること。
そして、社会生活をなるべく不自由なく送れるようにすること。
それが療育なのかな?と今は解釈しています。
実際、息子の知能テストをやった時に、普段は絶対座っていられない息子がものすごく集中して取り組んでいたんです。
先生に「びっくりしました」と話したら、集中できるような部屋にしているのと、テストの内容も飽きないように作られているといった話を受けました。
落ち着きがない息子でも、環境を整えるだけで、あんなに集中できるんだと驚きました。
特性に合わせた対処方法を知ってるだけで、全然変わる。
自分が苦手なことを知っていることで、「何で自分はこんな簡単なことができないんだ。。」と自分を責めることもなくなるのではと思うのです。
療育を受けることはネガティブなことじゃない
「療育に通うことになった」というのは、ネガティブに捉えられることも多いです。
だけど、専門家の目を通して子どもの特性を早いうちから知れるというのは、悪いことではないと思うのです。
みんな苦手なこともあれば、得意なこともある。
そんな苦手をどうフォローして、得意を伸ばすにはどうサポートしていけば良いか。
早いうちから意識していくことができる。
さいごに
キレイな感じで締めくくりましたが、普段はガミガミめちゃくちゃ怖い母をやっています。
小さく生まれた息子ですが、あっという間に3歳。
4月から幼稚園。集団生活に入ることで、また息子も変わっていくんだろうなー
最近は本当にお兄ちゃんになってきて、言い聞かせればわかってくれることも出てきました。
育児も少しずつ楽になってきた。
息子さん。療育の先生からは「自閉症の特徴がある」と言われています。
今後、日常生活で困ることが出てきて「発達障害」として診断になるか、そこまで困ることなく「個性の範囲」と判断されるかは、わかりません。
でも、最近の息子の成長ぶりを見ていると、集団生活も大丈夫な気がする。
また記録として息子のことも書いていけたらなと思います。
長々とありがとうございました!